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歯列矯正の基礎知識

色とりどりのカトラリー

矯正治療中にできてしまった「口内炎」はつらいですよね。少しでも早く痛みが解消できるように、「口内炎を改善する食事」「積極的に摂取したい栄養素」についてご紹介していきます。日々の食事に取り入れてみてくださいね。

【目次】
1、口内炎を改善する食事のコツ
2、中から改善!口内炎に効くおすすめの食べ物

口内炎を改善する食事のコツ

誰でも口内炎ができることは避けたいと思いますが、体調などによってどうしてもできてしまうこともあると思います。特に、ブラケットやワイヤーなどの矯正器具を使用されている方の場合、頬などに当たり口内炎ができてしまうことがあります。

また、口内炎ができやすい方は

  • 栄養バランスの偏りで、粘膜を守るビタミンが不足している
  • 過労やストレス、睡眠不足が続いて免疫力が低下している
  • 偏った食事によって、ビタミンB群が不足して新陳代謝が滞っている

など、ビタミン不足になっている可能性があります。

実は、口内炎を緩和・予防するために必要なビタミンB2・B6は、体内で一定以上の蓄積をすることはできません。
つまり、矯正中はビタミンを積極的に摂取することが大切なのです。
食品からだけでは難しい場合は、サプリメントを活用するのも良いでしょう。

中から改善!口内炎に効くおすすめの食べ物

口内炎に効く栄養素は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6の3つと言われています。中でも最も重要なのは、ビタミンB2です。
しかし、様々な種類のビタミンたちは互いに作用しあうことで効果を発揮しています。ビタミンB2の効果を高めるためには、ビタミンB1やB6の栄養素も併せて摂取するようにしてくださいね。

<あなたは大丈夫?気を付けたい食生活>

「ビタミンB2をしっかりと摂取している」人でもお酒を飲み過ぎると、アルコールの分解にビタミンB2をたくさん消費してしまうのです。口内炎ができている時は、お酒は控えるようにしましょう。

また、口の中を刺激してしまう「辛いもの・熱いもの・味の濃い食べ物」、体内で分解する時にビタミンB群を大量に消費する「甘いお菓子・アルコール類・糖質の多い食べ物」も口内炎ができている時はできるだけ避けるようにしましょう。

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口内炎の改善にビタミンB群を摂取

1)ビタミンB1
ご飯やパンなどの糖質が分解され、エネルギーとなる過程で欠かせない栄養素。脳や神経の働きを正常に保つためには、十分なエネルギーが必要です。エネルギーが不足すると疲れやすくなるだけでなく、精神の不安定やイライラ、集中力の減少にもつながります。

<ビタミンB1を多く含む食品>
豚肉、うなぎ、たらこ、ナッツ類、玄米、豚肉、ゴマ、大豆、 落花生、ソバなど 
※効率的に摂取するには、「煮る」「蒸す」の調理法がおすすめです。


2)ビタミンB2
糖質や脂肪の代謝、免疫の維持、体の成長を助ける栄養素です。皮膚や粘膜を保護し、炎症を抑える働きがあります。脂質をとる量が増えるほど、不足しがちに。不足すると皮膚や粘膜が敏感になります。

<ビタミンB2が多く含まれる食材>
うなぎ、牛乳、ヨーグルト、チーズ、卵、わかめ、ひじき、牛・豚・鶏のレバー、いわし、さば、納豆、まいたけ、干ししいたけ、モロヘイヤなど


3)ビタミンB6
皮膚や髪の毛、歯を健康にし、成長を促進する作用があります。粘膜の強化・保護をしたり、炎症を抑えたりする働きをし、タンパク質の代謝に欠かせない栄養素です。タンパク質を多く摂取する人ほど、ビタミンB6の必要量が増えることになります。

<ビタミンB6が多く含まれる食材>
ニンニク、マグロ、カツオ、サンマ、玄米、鮭、豚ヒレ、鶏ささみ、バナナ、サツマイモ、アボガドなど

ビタミンAで粘膜を保護

粘膜や皮膚の新陳代謝を活性化し、健康に保ちます。油と一緒に炒めるなど、油分を含む食品と一緒に摂ると、栄養素の吸収が良くなります。

<ビタミンAが多く含まれる食材>
鶏・豚レバー、卵黄、うなぎ、銀タラ、にんじん、しそ、かぼちゃなど

ビタミンCで全身をケア

細菌やウイルスへの抵抗力を高め、ストレスを和らげる働きがあります。また、コラーゲンの合成により、皮膚や粘膜、毛細血管を正常に保ち、出血を防止する作用も。
ビタミンCは水溶性ビタミンのため、加熱調理をせず生のまま食べると効率的に栄養素を摂取することができます。

<ビタミンCが多く含まれる食材>
トマト、ピーマンなどの緑黄色野菜、いちご、アセロラ、オレンジ、カリフラワー、パイナップル、グレープフルーツ、かぼちゃ、じゃがいもなど

ミネラル成分で抵抗力をアップ

ミネラルが不足すると全身の抵抗力が低下するため、積極的に摂取することをおすすめします。

1)亜鉛
細胞分裂を促進し、新陳代謝を助けることで、皮膚や粘膜の健康を保ちます。

<亜鉛が多く含まれる食材>
牡蠣、うなぎ、レバー、たらこ、煮干しなど


2)鉄分
貧血予防だけでなく、皮膚や粘膜を健康に保ち、免疫機能を高めるためにも必要とされています。

<鉄分が多く含まれる食材>
鶏レバー、がんもどき、きなこ、ひじき、小松菜、卵黄、あさりの佃煮などに含まれます。


矯正中に口内炎ができてしまったら、ビタミンを中心にバランスの良い食生活を送るように心がけましょう。
口内炎ができている時は日頃の食生活を見直すきっかけになります。もしかすると、ご自分でも気付かない内に、口内炎ができやすい栄養バランスになっているかもしれません。
この機会に口内炎の予防もふまえて、「普段の食事」を改善してみてはいかがでしょうか。