矯正治療において、智歯(親知らず)の抜歯についてご説明させていただきます。そもそも智歯(親知らず)とは何か・・・

正式名称は「第三大臼歯」といいます。

この画像の一番左の歯になります。手前に第二大臼歯、そのさらに前が第一大臼歯といいます。第一大臼歯、第二大臼歯も別名があり、それぞれ「6歳臼歯」、「12歳臼歯」と呼ばれます。

「6歳臼歯」「12歳臼歯」「親知らず」の方が馴染みのある方が多いかもしれません。6歳臼歯、12歳臼歯は名前の通り、6歳、12歳で萌出(歯が生えてくること)してくるのでそのような名前が付けられています。

では何故、第三大臼歯は「智歯」若しくは「親知らず」なのでしょうか?

智歯の「智」とは物事を理解する能力という意味があり、智歯が生えてくる頃には知恵がついている(成長している)という説があります。また親知らずの場合は、昔の平均寿命から考えると親知らずが生えてくる頃には親が亡くなっている説や、親元を離れてから生えてくるから説など、諸説あります。

ちなみに英語では「Wisdom tooth」=「知恵の歯」と言われています。智歯の意味合いに近いですね。

さらにちなみに韓国語では「사랑니(サランニ)」=「愛の歯」というそうです。生えてくる時期が12歳臼歯以降ですから、その頃には恋や愛を知ったりする時期だから、だそうです。

さらにさらに、イタリア語では「Dente del giudizio」=「審判の歯」というそうです。なんの審判でしょうか。スペインでも「Muela de juicio」といい、これも直訳では「審判の歯」になるそうです。

フランス語では「la dent de sagesse」=「知恵の歯」というそうで、英語同様、智歯の意味合いに近いですね。

知恵や愛や審判など、どこの国でも意味は違えどニュアンスとしては生えてくる頃には子供ではない、という見解は一緒のようです。

本題に戻りまして、、、
矯正治療において、親知らずの抜歯は必要なのでしょうか?

答えは、抜かずに矯正治療を行うことは可能ですが、条件があります。
上のイラストのように、真っ直ぐ生えていて、虫歯などがない場合は、抜歯をせずに治療を行うことは可能です。ですが、歯学部生の20歳代を対象とした親知らずの研究では、手前に傾斜している親知らずが多いという研究データもあります。

イラストのように、手前の歯を押していたり、親知らず自体が虫歯になっている場合は、抜歯を行う必要があります。また抜かずに矯正治療を行なったとしても、後戻りの原因となることがあります。まっすぐ生えていても、矯正治療中に虫歯になった場合も同様に、抜歯が必要となります。


条件付きで親知らずを抜かずに矯正治療を行うことは可能ですが、条件に見合わず抜歯を行う事が多いのが実情と言えます。

また、患者様の歯並びによって、親知らずの抜歯をおすすめすることもあります。実際に口腔内を確認させていただいた上での判断となりますので、矯正相談の際にお答えできたらと思います。また、診査診断を進めていくと、親知らずの抜歯が必要となるケースもございますので、その際は診断の際、ご説明させていただきます。


親知らずの抜歯に限らず、矯正治療において、抜歯、非抜歯の判断は、歯科医師と十分話し合って決める事が何より大切です。

当院では、初回カウンセリングにて、問診、口腔内の診察、インビザライン専用口腔内スキャナー「iTero」を使用した歯並びのシミュレーション、治療方法の説明を行っています。初回カウンセリングは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。


親知らずの抜歯は、かかりつけ医、もしくは当院が提携している医院をご紹介させていただきます。お気軽にお申し付けください。