精密検査の際に、横顔のレントゲン写真を撮影します。左側のRAYSCANと書かれているパネルを使って撮影します。

当院は横顔のレントゲン写真の撮影時間0.3秒と、非常に短い時間で撮影することができる機械を使用しております。

横顔のレントゲン写真の正式な名称は、頭部エックス線規格写真(セファログラム Cephalogram)といい、重要な検査の一つです。頭部エックス線規格写真の歴史は古く、1934年にBroadbent、Hofrathによって発表された以降、診査診断、研究に幅広く用いられています。このエックス線写真は頭の位置、エックス線と発生装置とエックス線フィルムの距離が決められており、規格性を持って撮影しております。(撮影の際に顔の角度などを調整するのは規格を保つためです)

実際の頭部エックス線規格写真です。(私です)

このレントゲン写真を用いて、骨や軟組織に基準となる点を設定して、そこから角度や長さを分析(さまざまな分析方法があります)して、お顔の形態的特徴や、上下の歯の位置、骨の長さがわかります。この分析結果は治療計画、治療ゴールに反映することで、綺麗な歯並びや、顔貌を達成するために用います。

インビザラインを用いたアライナー矯正治療においても、従来のワイヤー矯正治療においても、治療ゴールを明確に設定した上で治療を行なっていく、という治療方針は変わりません。また矯正治療前、(必要に応じて)矯正治療中、矯正治療終了後と撮影することで、歯がどのように動いたのか、治療計画通りか評価を行うことで、治療のクオリティの維持向上を図ることができます。
以前は撮影した頭部エックス線企画写真のフィルムを現像して、フィルムを後ろから照らして、その上に薄い紙を置いて線を引くというアナログなトレース作業を行なっておりましたが(夏場にやるとちょっと暑いです)、今はデジタル化が進み、撮影したデータをそのままパソコン上で行うことができるようになりました。アナログでもデジタルに変わった今でも分析する点や、矯正治療における重要度は変わりません。


前述の通り、様々な診査診断、研究に用いられて活躍する場面は多いのですが、3次元の横顔が2次元のレントゲンになってしまうことがデメリットして考えられます。より精密なインビザライン矯正治療の計画を立案するためには3次元的なデータも必要となりますが、それは頭部CT撮影をして、そのデータを元に顎の骨の中に歯をどのように位置付けるかを考えていきます。それはまた詳しく記載した記事がありますので、ご覧になって下さい。